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2022/06/06 12:00

雨の日、お墓参りに行って良いの?



雨の日のお墓参りはNG?


せっかくお墓参りの予定を立てたのに雨の日…

雨が多いこの時期はどうしても

お墓参りの予定と雨が被ることが少なくありません。


近場にお墓がある場合は

延期したり、様子見してお墓参りに行くこともできますが、

お墓が遠い場合は簡単には延期できないですよね。


なかには、「雨の日のお墓参りは良くない」という

話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?


そう言われると、雨の日のお墓参りは

少し不安になってしまいますよね。


結論からすると、

雨の日でもお墓参りは行くことは問題ありません。

ではなぜ、「雨の日のお墓参りは良くない」という説があるのでしょうか?





雨の日のお墓参りが良くないとされていた理由


ひとつ目は想像できる方も多いと思いますが

「足元が悪い」からです。

濡れた地面は滑りやすく転倒しやすいというものです。

現在の墓地や霊園のほとんどは通路が整備されており、

雨でも歩きやすくなっているので

昔のように雨が降る=転倒のリスク

という考えはほとんどありません。


ふたつ目は「病が流行る」

という昔言われていた説があるからです。

かつての日本では土葬が一般的であったため、

濡れた墓地では伝染病が移りやすいと言われていました。

衛生的ではない状況でのお墓参りを避けるために

こういった説が存在していたのだと思われます。


最後は「陰陽」に関する説です。

陽=晴れ、陰=雨、陰は「汚れ」を意味することから

雨の日は縁起が悪いため、

お墓参りには行かないという説です。



雨の日でも安心してお墓参りに行くために


現在は、墓地も整備され、埋葬方法も火葬に変わったため

お墓参りによって伝染病をもらうということは無くなりました。

そのため「雨の日のお墓参りは良くない」という考え方も

無くなりつつあります。


地域や家庭によってはそういった考えが残っているので、

その場合は、雨の日にお墓参りに行かなくても良いでしょう。


雨の日でも動きやすい服装と歩きやすい靴、

階段や坂道では手すりにつかまるなど

注意しておくことで安心してお墓参りをすることができます。

傘で片手が塞がることで心配な場合は

レインコートを着ていくことをおすすめします。



雨の日のお墓参りだからこそ良いこと


雨の日はお墓が濡れているため、

お墓の掃除がしやすくなります。

雨が汚れを流してくれていたりするので

軽く拭くだけでも汚れを取ることができます。


しかし、綺麗に磨かれた墓石は濡れると滑りやすいので

十分に注意を払って掃除するようにしましょう。



雨でも火がつけやすいお線香


雨の日のお墓参りで困ってしまうのが

お線香の火をつけることです。

お線香用の着火器など火をつけやすく作られた

便利なアイテムを使うことで解消できますが

そうしても火がつかない時は無理をせず

ご先祖様に気持ちよくご挨拶するだけでも良いと思います。


それでも仏様やご先祖様に香りをお供えしたい、

そういった方には

けむりのお手紙「お手紙線香」をおすすめです。


和紙でできたお線香は雨の日でもとても火がつけやすく、

あまり長居できない雨の日のお墓参りには

あらかじめ、お手紙線香に気持ちを綴っておき

墓前で焚くことで、

ご先祖様に想いを届けることができます。





さいごに


日本では、昔からある風習や言い伝えを

とても大切にしてきました。

だからこそ昔の人は、自身の経験から

安全にお墓参りができるように

「雨の日のお墓参りは良くない」という考えを伝えてきました。


現在では、雨の日でも

安心してお墓参りに行けるようになりました。

時には昔の人たちや風習に思いを馳せて

雨の日のお墓参りでご先祖様に

「昔の雨の日はどう過ごしてましたか?」

と語りかけても良いですね。


お寺や霊園ではこの時期だからこそ見ることができる

落ち着いた景色や紫陽花の花など

美しい景観を楽しむことができます。


足元には十分注意を払って

雨の日のお墓参りで

ご先祖様とのひと時をお楽しみください。





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