2022/07/08 12:00
もっと知りたい!お盆のこと①迎え火と送り火
迎え火と送り火の意味、知っていますか?
お盆には「迎え火」、「送り火」という習慣があります。
「迎え火」はお盆のはじめにご先祖様の霊を迎え入れる時に、
火を外で焚くことです。
自宅へ帰ってくるご先祖さまの目印の意味があり、
玄関先やお庭で火を焚きます。
「送り火」はお盆の終わりにあの世へ戻る
ご先祖様をお見送りする意味があり、
迎え火と同様に玄関先やお庭で火を焚きます。
迎え火のかわりの盆提灯
近年の住宅事情では、集合住宅など
玄関先やお庭で火を焚くことが
難しい家庭では、迎え火の代わりとして
盆提灯を飾ることもあります。
また浄土真宗では、ご先祖様は
極楽浄土に住生しているという考え方のため
迎え火や送り火を行うことはありません。
お盆の期間は盆提灯を飾って
ご先祖様を供養します。
このように宗派や地域によっては
迎え火や送り火の習慣そのものがないこともあります。
迎え火・送り火のやり方
まずは素焼きの焙烙(ほうろく)と呼ばれるお皿に
おがらという皮を剥いだ麻の茎を
折って重ねたものに火をつけます。
麻は悪いものを清めるという意味があり、
その麻を燃やすことで空間を清浄にする
という習慣です。
焙烙はお盆の時期になると仏具店などで販売されます。
また、おがらもお盆の時期に
スーパーやお花屋さんで扱っています。
また盆提灯も仏具店などで買うことができます。
特別なお盆のひとときを
今回はお盆の迎え火と送り火について紹介しました。
お盆はいつもよりもっとご先祖様を身近に、
ご先祖様を想いながら、感謝の気持ちを伝える
特別なひとときをお過ごしください。
HAKAMOUDE