2022/07/19 13:03
もっと知りたい!お盆のこと③精霊馬
お盆飾りといえば精霊馬
お盆の御供物のひとつに精霊馬があります。
きゅうりとナスを使って作る
馬や牛の人形です。
精霊馬はお盆に自宅へ帰ってくるご先祖様の乗り物として
動物として見立てられています。
きゅうりはご先祖様が早く帰ってくるようにと
脚の速い馬を意味しており、
ナスは沢山の供物を乗せてゆっくりと
あの世に戻れるようにという意味があります。
この説は地域によっては逆の場合もあります。
精霊馬を作ってみよう!
では、そんなお盆に欠かせないお供物
精霊馬を作ってみましょう!
用意するもの
・きゅうり 1本
・ナス 1個
・割り箸 2膳 小ぶりな野菜であれば爪楊枝でもOK
きゅうりとナスはちょっと曲がっているものが動物ぽくておすすめです。
1.まずは脚の長さを揃えて割り箸を切ります。
長さの目安は半分~3分の1程度
きゅうりの馬は少し長めの脚、
ナスの牛はちょっと短めの脚にするとかわいらしく作ることができます。
ハサミやカッターで切る際は、刃先や割り箸の切れ端で怪我をしないように注意!
2.切った割り箸をバランスを見ながらさします。
きゅうりとナスにそれぞれ1.で切った脚をさします。
脚はやや開き気味にするとバランス良く自立します。
3.飾って完成!
役目を終えた精霊馬はどうする?
お盆の役目を終えた精霊馬はお供物と違い、食べてはいけません。
もったいない気もしますが、役目に感謝してきちんと処分しましょう。
また、飾っている間に傷んでいる可能性があるので絶対に食べないようにしましょう。
昔は川に流す、盆飾りと一緒に燃やすのが一般的でしたが
現代では難しいので、塩で清めてから半紙で包み
可燃ごみに出すことが多いようです。
いずれにせよ、感謝の気持ちを込めて処分しましょう。
こんな精霊馬もあるんです!
これまで一般的な精霊馬を紹介してきましたが、
ちょっとめずらしい精霊馬もあります。
近年はきゅうりやナスを切り分けてパーツを組み合わせて作った
ハイクオリティな精霊馬や
他の動物の姿に作った精霊馬など
ちょっと変わった精霊馬を楽しみながら作る方も増えています。
また、山形県遊佐町では
「もっと早く会いたい」との理由で、
昔からクルマや飛行機が精霊馬の代わりをしています。
HAKAMOUDEではそんなエピソードに惹かれ
ペーパークラフトで作る精霊スポーツカーの
ワークショップキットも販売しております。
今年のお盆は、ご先祖様への想いを込めた
精霊馬づくりをしてみてはいかがでしょうか?
特別なお盆のひとときを
今回は精霊馬について紹介しました。
お盆はいつもよりもっとご先祖様を身近に、
ご先祖様を想いながら、感謝の気持ちを伝える
特別なひとときをお過ごしください。
HAKAMOUDE